もめん賛歌

もめん賛歌

綿の花

梯 禮一郎

ワタ、わた、綿、懐かしいことば。
わたほどきれいで、私たち人間に尽くしてくれた、やさしい植物が外にあるだろうか?
春に綺麗な花を咲かせ、秋に純白の実を結ぶ、あまりに美しいので綿花と人は云う。

それは動物を食慾で誘う果物ではない。ふさふさした美しい繊維の束である。
人間の知恵を期待した人間への愛のおくりもの。神の御心を伝える人類へのおくりものである。

その繊細な一本一本は、中空状を保ち、天然の撚りをもって、弾力性に富み軽くて
吸水性、保温性、復元性がある。

その精緻さには、現代の進歩した合成繊維も、化学繊維も及ばない。
人間のみに与えられた神の申し子とはこのことかと思われる。

古き昔より人類の寒苦を救い、安楽を得しめ、尚且、心身ともに健康を増進させる。
自然に帰り自然に生きることは神の御心に添う健康法ではないだろうか。

自然の綿花を利用した健康寝具パシーマは発身意満。
はじめたら身も心も満たされて健康そのもの。

古人も言う
もめんは一日も欠くべからざる宝物、霊財なり

老齢に反して四~五年の若返り十数病が快癒してしまった。

クスリを超える、もめんの快癒力に合掌。

約1200年前、愛知県三河の海岸に漂着した昆ロン人が、 その持参した壺に入っていた、綿の種を各地に伝えたという。

手厚くもてなした当時の人々も、異邦に僧侶のごとく、一生 を終えた昆ロン人もすばらしい。

後生の人々は、彼を神として崇め、棉祖神天竺神社として、 現在に至っている。