身の回りにある寝具の多くが、様々な素材・薬剤を組み合わせた「足し算」で作られています。パシーマは自然のもめんを精製して、油脂分などの不純物を取り除き、抗菌剤・柔軟剤・蛍光増白剤・糊料・防かび剤など余分なものを付着させず製造しています。余分なものを一切使わないことで、心も体もリラックスします。今まで気づかなかった体が求める睡眠環境を、四季を通じてご提供することで、快眠からはじまる健康のお手伝いをしたいと思います。
発明者 梯 禮一郎 拝
ケガをしたときによく使われる脱脂綿やガーゼ。誰でも一度は消毒液を浸して傷口につけた思い出がありますよね。人の肌にとつて一番やさしく一番安全な寝具を追求した結果、医療の現場にも使われてきた「脱脂綿」と「ガーゼ」の組み合わせだけで作るという答えにたどり着きました。油分や汚れを完全に取り除くことで実現する、その抜群の吸水力と保温性を兼ね備えたパシーマは日本の寝具で初めてエコテックススタンダード100クラスⅠを取得。これは繊維製品に適用される人体に対する世界的な安全規格。その中でも一番厳しい分類であるクラスⅠは敏感な赤ちゃんの肌にもやさしく、有害物質を含んでいないものという証なのです。パシーマは赤ちゃんからご年配の方まで、すべての人に安心してご利用いただけます。
一見薄く見えるパシーマですが、実はその薄さのなかに技術とやさしさがたくさん詰まっています。ひとつは長年の研究により開発した脱脂綿の中綿。 繊維の長い綿だけを贅沢に使用し、複合繊維を15%配合することで 軽さと耐久性・保温性を高めたパシ一マ特別ブレンド。そして肌に触れる面には医療用と同じ純度の綿100%高密度ガーゼを使用。特別なガーゼで特別な脱脂綿を挟む独自の3層構造により、空気を多く含むことができ、瞬時に水を吸い取る驚きの吸水性と、通常の綿・ふとん綿より約2倍の保温性を実現。夏は涼しく、冬はムレずに暖かで、一年中使えます。また敷き専用のパシーマパットシーツは、3層構造の中央にさらに中綿を加えて厚みを持たせた5層構造。パシーマと一緒に使えばより快適な睡眠をご体感できます。
パシーマは工場がある福岡県「うきは市」は北には雄大な筑後川、南には屏風のように広がる耳納連山が見える自然に恵まれた水の里。この豊かな山の湧き水や井戸水は地元の人々の貴重な生活用水として今でも利用されています。なかでも日本名水百選の「清水湧水」や水源の森百選の「調音の滝」などは筑後の人々の暮らしに直結し、水と人の豊かな関係を物語ってくれます。透き通る美しさの清らかな水は、肌へのやさしさまで徹底して洗い上げるパシーマづくりには欠かせない財産です。パシーマの工場では、可能な限り自然環境に負担をかけないように心がけています。また地域への恩返しとして、うきは市で生まれた新生児すべてにパシーマをプレゼントする「ファーストパシーマ」活動を通じ「うきは」の未来に貢献したいと考えています。
パシーマづくりの一番大切な工程に『精練』という作業があります。これは簡単に言えば綿から油分などの不純物を取り除き、純度の高い綿製品へと磨いていく工程のことです。赤ちゃんの肌にもやさしいパシーマはこの精練作業に非常に多くの時間と技術を注ぎ込んでいます。うきは市の工場にある精練釡は通常の脱脂綿釡よりも約2倍ある大きなもの。その釜で煮ながら綿の状態にあわせて温度や圧力を細かく調節。約1~2日間たっぷりと時間をかけて精練~染色を続け、医療でも使用できる純度に磨き上げます。見た目には違いのわからないところにもたくさんの技術を込め、安全な素材に仕上げていきます。こうして極限まで磨き上げられた純度の高いやさしい綿だから、触れた時に感じるやさしい安心感につながるのです。
自社工場では毎日、ひと針ひと針、想いを込めたパシーマが丁寧につくられています。長く使っていただけるように、細かなチェックをくり返します。さらに、パシーマの一枚一枚には個別のバーコードをつけてしっかりと管理。ひとりひとりの「大切な一枚」となるよう、一切の妥協はありません。
パシーマは「洗うこと」でよりふっくらと長く使えるのも特長のひとつ。簡単に洗濯できて、ダニやホコリも洗い流せるから、いつでも清潔な状態に。しかも洗うたびに肌になじんでいくため、何回洗っても気持ちのいい肌ざわりが続いていきます。通常、寝具にホコリはつきものですが、パシーマからはほとんどホコリが出ません。これは中綿の脱脂綿に専用の長い繊維を使い、外側のガーゼにも普通のタオルの半分程度の細い糸を使っているから。キルティングの針目も細かく丈夫なので約100回以上の洗濯に耐え、週1回のお洗濯でふっくら、本来の性能が引き出されます。また赤ちゃんにも使っていただけるよう、蛍光増白剤や柔軟剤は使用せずに染料も安全なものだけ。敏感な肌にも安心してずっとお使いいただけます。
綿の道ひとすじに生きてきた龍宮株式会社の創業者・梯禮一郎は、幼い頃から、綿については誰にも負けない強いこだわりを持った人でした。戦争を経験し、激動期を生き抜いた世代。健康への想いも純粋に芽生えていた禮一郎は、脱脂綿を製造していた叔父の「脱脂綿は清潔で体に害がない」という教えをもとに、もっと広く応用できると考え、「脱脂綿でつくる寝具」という斬新な発想が生まれたといいます。それから半世紀、第一線で脱脂綿づくりを続けるなか、自身のアレルギーをきっかけに、約10年の開発期間をかけて、ついに夢であった理想の寝具「パシーマ」が誕生。その追求心はパシーマだけにとどまらず、自社寝具による健康法も考案。綿の良さを一番理解し、健康を追求し続ける創業者の想いが龍宮には今も息づいています。