老後健康法

十病息災私の体験的 老後健康法

傘寿 かけはし霊一路

この書は厚顔無恥乍ら事実のままを記した私の闘病記でもあり、十病と共生の記録でもあります。ご笑覧頂ければ幸甚です。
還暦六十を過ぎた方に読んで頂き度い老後の書ありのままを赤裸々に記しました。
 外見は老々、老醜と見えても、自分には、毎日が心身共に健やかな、うれしい楽園の中にあります。
 若い頃の恐怖の夢も悲愁愛憎の夢も、遠くなり、熟眠の中には、なつかしい友人との出会い、幼い頃、若い頃、旅の想い出がよみがえります。

 若かりし頃見た老人の面影の中に、そんな心情で、ゆたかな花園を眺め乍ら行かれたであろう方々を想い乍ら、私も努めて行き度いと思っています。

十病息災
私の体験的老後健康法
古希を半ば過ぎて、振り返る人生の越し方。仕事一筋、猪突猛進、わが道は之だとひた向き。それでも脇から見れば、ドンキホーテのオバカサン。わが余生いくばくかと思いつけば、漸<にして、有縁の方々の無限の御恩を思う。今更乍ら何とお礼申し上ぐるべきか、殆どの方がこの世におられない。
心のやすらぎ
 わが今日あるは、御先祖様、父母肉親のお陰、ご交誼頂いた先輩、御取引先、友人知己の援けあったけばこそと、心から気付いたときはおそすぎた。悔悟の念は合掌となって、仏壇の前にうなだれる。神様にも、拍手、礼拝となる。いつごろからか不思議な安らぎを覚える。今迄見えなかったわが人生の道筋がほのかに浮かんで来る。生かされて今日あるよろこびに気づいたとき、来り去り行く毎日が、一層貴重なものと知る。もう時間がない。
真実を求めて、本物を 作り私の心が満され、人様が喜んで下さる楽しい仕事をやろう!私の仕事も研究もこの一点に絞ろうと考えた。
 私の人生の中に、六十年余の間かかわって来た衛生材料、ガーゼと脱脂綿を利用して、清潔で快適に眠れる寝具「パシーマ」を考案した。研究と並行して試用を続ける中に、この
寝具がどうしてこんなに、私を安らかに、快く、疲労もとってくれるのか、 不思議な現象にとまどった。
快眠快健
 丁度その頃、北海道札幌放送の、パンツを脱いで寝よう運動を知った。それも一理だ、昔おばあちゃんが裸で寝ていたことを想い出し「よし、この快適パシーマに裸で寝よう」と試行した。之が私の裸健康法のはじまり。処がこのことが私の身体に、心情に一転機をもたらすことになった。
 この実行により、数年来悩まされた、
アトピー、アレルギー症状が、半年もせぬ中に全治、 お医者様にも手に終えぬ数年来の難病が、注射、投薬、塗り薬等を離れてなおったことで、私自身の健康、医療についての従来の観念が一変しました。多すぎる服薬の反作用により、精神状態すらおかしいと反省していた私にとり、「目からウロコが落ちた」とはこのことかと思ったほどです。
喜寿のよろこび
 七十七才喜寿を迎えたとき、正直に私の想いを書きました。
「私の健康私がつくろう、私の人生私が決めよう」
 私の健康は、私がつくることが出来ると考え、又医療の発達は、植物人間になっても生き続けることがよい事のように聞こえ、人生としての生きざまに疑問を持って、可能なら、私自身の意志であの世へ往きたい。お別れの時は私で決めたいと云う思いを書いたものでした。
 私がつくる健康は、自然のもので、自然に生き度い。その為の寝具、健康法の勉強を始めました。無学の私には、文献を調べたり、専門家の資料を研究しても理解出来ないことも多いのですが、健康に関する概要、要点位は理解したつもりで、次は一般的な健康法にも、資料を求めました。その中に、「西式健康法」に心ひかれ、私の現状に一番適した健康法と考えました。早速まねごとみたいに実行し乍ら、益々気に入りました。そして私自身で試し乍ら、健康法に使用する用具について、メーカーとしての改良研究も続けました。
健康寝具についての研究改良
 私流の健康寝具のもの作りは西式健康法に付随する用具に注目しました。ベニヤ板だけの平床寝台が、余りに固く、冬は寒く、夏は汗かき、暑くむれることです。そこで板に小穴を無数にあけ、吸湿性に優れた固い綿を付け、外側をキルトした、木綿生地で包み固着させ、三ツ折にたたまれる様に作りました。
 寝心地もよく、通気性も、吸湿性もあり、清潔を保ち易く、時々は、そのまま丸洗いも出来ることです。名づけて、龍宮平床寝台としました。
 次は枕、西式硬枕は、桐でよい形に出来ていますが、之も固すぎ、通気性なく、夏は汗がにじむので、初心者にも、気軽に、四季を通じ快適に使用出来て、本来の性能を活かし乍ら、頸椎、肩コリ等にも対応出来る様に改善しました。

三冠受賞
 私は、己の自惚れと、従来の考案についての甘さを反省し、先般の 「パシーマ」 を始め、この 「平床寝台」 「硬枕」 も、実用新案、特許等を出願し、又発明協会への審査もお願いしておりましたが、以上三品共「特賞」「優良賞」を受賞しました。
 私のアイデア、研究開発の優秀性が認められたことになります。私は自信を以て、

この三品を利用してつくる健康法を、『龍宮式』 と申しても恥じない、より完全な製品開発へと努めました。自然のもので、人間の基本的な原理原則に叶った西式健康法をもとに、研究と、自らの体験を重ね乍ら完成したつもりです。
健康への歩み
 私は、 腰痛、頚肩腕症 には、整形外科、整骨院、アンマと随分お世話になりましたが、この考案により、夢の様になおりました。
 私が嬉しいのは、病気がなおったことより毎朝の快調そのものにあります。楽しい睡眠に加えて、朝のめざめ、疲れ一つないみち足りた朝の楽しさです。特に老齢による、夜中の小用を数回こなしても、睡眠不足や、疲れを覚えぬ、こわい程の健やかさです。
 「脳内革命」と云うベストセラーを一読させて頂きました。私流にまとめて、「思えば叶う」、「感謝、プラス志向、の思いは、脳内モルヒネが出て健康によい」など、単純に考えてもナルホドと感心しました。
 ならば、神に、仏に、御先祖様に、皆様に感謝し、報恩の心をもち、よい行いをすることは、健康によいことと自分の思いに力がついた気持です。
 私は
便秘 に悩んでいました。一年程前、多忙さに、平素の要心を忘れて、便座でエイツと許り力みました。「オヤ!」と思ったとたん固い大便と一緒に、肛門から、ラムネ玉より太目の、イポ痔が飛出しました。「しまった!」然しもう遅い。オソルオソル信頼するお医者様に診て頂いた。「私が紹介するから、入院して手術なさい」私は仕事に追われて、とても入院の時間もない。「先生、ニ~三日仕事を片付けて又来ます」失礼ながら、肛門にぶら下がった肉塊をそのまま、帰宅して考えた。西式健康法を調べる。
 痔もなおる と書いてある。
「ヤって見よう」と今一層、西式の運動に精出した。三、四日後、入浴時さわると少し小さくなっている。誰かに聞いていたことを思い出し、ソーツと、もみこむ様にして肛門に入れこんだ。約一週間もすると、肛門内の違和感もない。申訳ないが先生に診て頂く。先生は首をヒネられた。なおったと云うことに、不思議がられた様子。私はキレ痔もよくなった感じ。思えば肛門様、永い間ご苦労様、子供のときから始末も不精勝ち、忙しいときは、引き延し、宿便が当たり前、あなたの知らせも知らんふり、今後は大切に致しますと謝る。子供の頃、山の中の一軒屋に行ったとき、便所にまつられた神様を思い出した。なーる程。肛門様のお告げには、時間帯を問わず、優先してお応えする。余りに自動車や椅子で、圧迫したり、歩行の少ないときは、肛門様の門や垣根の辺りをおさすりし、血行を良くし、入浴時には清潔を心掛ける。
 半年も過ぎた頃、持病の
前立腺肥大 がいよいよ心配になった。その一年以上も前に、大学病院で一週間の人間ドック入り。週末に終わって退院と、帰る準備中の私に先生は、「もう四~五日入院なさい、あなたの前立腺にある、三ツのカゲがガンの疑いがある、検査して上げよう」とのこと。仕事多忙を言い訳に、逃げ帰ったことが心の隅に残っている。ソーッと他の病院に診て頂く。精密検査と手術の必要を告げられる。いつかは手術の覚悟が必要とも考えでいたが愈々となると決心がいる。
 もう一度考えて見よう。西式健康法の本を見る。前立腺肥大もよくなるとある。そんなことがほんとうか?もう一度確かめる。然し読み違いではない。開祖の再勝造先生の人格には感服している。よし信じよう!又、一段と西式健康法の実行に精を出した。勿論【龍宮式健康寝具】を使用して。熱心に実行すれば、素人の私にも西先生の言われることが、なっとく出来そうだ。

 夜の小用が四~五回と多いのが一~二回に なった。龍宮式寝具の洗濯、乾燥など留意すれば、夜間一回位になり快調になった。考えて見ればチンポコさんも、永い間御苦労様。昔の御活躍有難う。近頃は退屈な排尿官専門のおつとめ申訳ない。時々は、時期を間違えてオモラシしそうなこともわかるよ。それにしても前立腺さん、トンと御無沙汰お許し下さい。私はつとめて御二人のあたりを動かし、清潔と健康を心掛ける。
 白は日本人の原点 とか。なるほど、そう聞けば私は白が好きになった。そして汚れがすぐわかるから尚よろしい。下着も、靴下も、もめんで白である。私は元来、身の廻りに不精者だった。田舎者の丈夫な、大きな足、靴をはくのが苦痛だった。昔は足に靴を合あせる様なことは出来なかった。既製品しか買えない。それ等は皆細長くスマートな足形。大き目の靴買っても指先がしめられて痛い。兵隊として戦時中は尚更。こうなれば、足を靴に合わせる外ない、無茶なことだが足先がダンゴ状になって何とか通用した。人間の体もよく順応出来るもんだと感心した。ところが年も還暦近くなったとき、指の横、下側、足の親指の方にも小指の方にも、タコ豆が愈々硬化して痛みを覚える様になった。お医者に診て頂き、治療をお願いする。先生は、取っても又すぐ出来てくるよと相手にもされない。
 「そうゆうもんか」大した金にならないものには目も呉れない。とひがんで私は考えた。「自分で削って見よう」ナイフ、爪切り、サビ落しペーパーなどでテストして見る。少しは取れる。然し又もとの様に出て来る。よく見れば皮フの内側に頑固に根を張った様に、固い塊がある。痛い筈である。何年も同じ事を繰返し乍ら、喜寿近くなって考えた。エエ年して、そろそろ楽させてもらおう。足さんも長いこと苦労かけたねー。
 それから靴を止めて、草履に変える。白の木綿の靴下を毎日かえ清潔を保ち、入浴時には、足の裏、指の間まで丁寧に石鹸で洗った。勿論、タコ豆の治療薬があることも、すすめる人もあったが、薬アレルギーの心が薬を退けた。二、三年もすると、いつの間にか削ったり、切除することが、少なくなった。不思議に思いよく見れば、固さがなくなり、中にあった石の様な肉のカタマリも小さくなっていた。
 我ながら不思議やフシギ、
マメ、イボ退散! とは、わが身も清潔にして思いやる気持ちがあれば、病気もなおり快調となれるのか。こんなことを書くと、いつかは病院の先生の御厄介になったとき、敬遠され、ソツポ向かれる心配もあるが、決してウソをつかない、真実を知って頂くことがより大切ではないかと存じ私の体験を率直に書きました。
十病息災
 「それじゃあんた、元気な格好しとるが、大変な病気持ちだったのう」その通り!自慢じやないが、慢性胃炎、慢性肝炎、肝硬変、C型肝炎、腎臓、膵臓、糖尿病、前立腺肥大、アトピーアレルギー、不思議な皮フ病、神経痛に通風、白内障、高血圧、腰痛、首、肩こり、痔、等々二十近くの諸病の持主、大学病院その他でお墨付。それでも、医食同仁とかをまねて、食事に留意して龍宮式健康法を行うからか、十病息災と楽しい日々が続く。
真実を伝えたい
 カゼにかかることもない。胃腸をこわしたことももなく数年が経ちました。私はこの間に、私の体験的な、
「快適!裸健康法」と、
私の一生のありのままを、
「綿にかけた男」 として出版しました。
 傘寿を迎えて、かねて心に決めた「八十迄現役」を昨年終え、会社の会長相談役となる。ご意見役にならない様、気を使い乍ら、時々は会社に顔を出す。
嬉しい、健やかな、有難い現在に感謝し、先輩諸賢のわだちの跡をたどり乍ら、今しばし、ようやく見つけた、この世のよろこびに生かして頂き度いと念じているこのごろです。

かけはし霊一路

平成九年元旦 八十才

※おことわり
文中「龍宮」、「パシーマ」、「西式」など出ましたが、真実を正直に開示するのがわかりやすいと思い、記させて頂きました。