わたの育て方

わたの育て方(実績と参考文献からまとめたものです)

植える場所

日当り、風通しのよい所を選びます。排水の艮好なことも必要です。やせ地でも施肥に注意すればよいです。肥料のききすぎた畑地は枝ばかり伸びて、病害虫の発生も多くなります。 鉢植えの場合は直径25cm以上の菊鉢のような底の深い鉢で、水はけのよい砂質壌土(粘土質は避けましょう)を使いましょう。

準  備

酸性土壌を嫌います(弱アルカリ性がよいです)ので、種まきの1週間前に石灰を混ぜて耕し、土を中和しておきます。畝幅は70~90cmくらいです。

肥  料

元肥は鶏糞(窒素系肥料)がよいです。しかし、畑地ならば不要(やりすぎると失敗します)です。 草木灰を時々まいてやると(特に若芽のころ)虫をおさえることができます。 鉢植えの場合は少し多目にやった方がよいです。

種 ま き

綿毛のついていない種は一晩水に浸してからまきます。土は種がかくれる程度に薄目にかけます。綿毛が少しついた種は一昼夜水に浸し、灰をまぶして播くと発芽率があがると言われています。種は12度で発芽しますが、平均気温が15度の頃がよいです。5月上旬~中旬が適期です(入梅の直前はさけます)。 30cm間隔ぐらいに2,3粒まき、発芽後間引きをして、元気のいいものを1本残すようにします。 鉢植えの場合は、3粒ほどまき、発芽してからやはり間引いて1本にします。

植えかえ

苗床で発芽させてから植えかえる場合は、発芽後2週間以内にすませます(根が張ってからでは遅いです)。

水やリ

発芽後10cmくらいの丈になってから、1ケ月から1ケ月半ほど(5~6月頃)はとんど成長しません。この期間は根が張る時期であり、太い根が地下深く伸び、それに細い根がはえます。この時期に水をやりすぎたり、長梅雨にあうと、根くされをおこします。

摘  芯

5月に播いた綿の木は、7月に入って気温が高くなり、日光の量が多くなると急速に枝を伸して成長し、ほっておくと150cmくらいまで伸びます(アメリカの綿畑では摘芯を行わないので、100~130cmくらいの丈のものが多いです)。 日本で従来栽培していた綿は、もともとあまり大きくならず、しかも30~50cm程におさえるよう何度も摘芯を行い、横に枝を張らせるようにしていました。こうすると1本につくコットン・ボールは平均20個ぐらいになります。 鉢植えの場合は、枝を4~5本残して、一度だけ摘芯すればよいです。

病害虫

病害としては、種が地中で腐ったり、発芽後、根くされなどで立枯れをおこしたりすることがありますが、主として低温、多湿の場合に発生します。 害虫としては、ハマキムシ(メイガの類)や、ダニ類が葉の裏側につきますが、安易に農薬を使うのは危険であり、むしろ虫を見つけたら、その都度こまめに指で取りのぞいてやる方がよいです。

詳しくは下記文献をお読み下さい。
参考文献 はじめての綿づくり 大野泰雄・広田益久編 木魂社