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読売新聞筑後版にパシーマに関する記事が掲載されました。

2013年11月28日 読売新聞筑後版にパシーマに関する記事が掲載されました。

新生児に寝具 地域に恩返し
うきはの脱脂綿メーカー

うきは市吉井町の脱脂綿メーカー「龍宮」が、自社開発の寝具「パシーマ」を、11月以降に生まれた市内の新生児に贈る取り組みを始める。来年、同市の本社工場が操業50周年を迎えるのを機に、梯(かけはし)恒三社長(56)が「地域に恩返ししたい」と発案。
「未来を担う子どもたちに、健康にすくすく育ってほしい」との願いを込め、来年1月以降、市を通じて各家庭に届ける。
(関屋洋平)

同社は1947年、久留米市田主丸町で製綿所として創業。64年に現在地へ本社工場を移した。綿の不純物を取り除く精製の過程で大量の水が必要になることから、耳納連山の麓に位置し、地下水が豊富なうきは市を選んだという。

パシーマは、恒三さんの父で、肌荒れに悩んでいた創業者の礼一郎さん(96)が「肌に優しい寝具を」と約20年前に開発。医療用脱脂綿とガーゼを使い、吸水性、保温性に優れているのが特徴で、肌のかぶれにつながる染料を使用していないため、アトピー性皮膚炎やアレルギーに悩む人も安心して使えるという。

現在は同じ布地を使ったマスクやバスローブなど、50種類以上の商品を展開。全国の寝具専門店や百貨店などに販路を広げている。

贈呈するのは、シーツにしたり、赤ちゃんをくるんだりといった用途がある「バスタオルサイズ」(縦70センチ、横130センチ、税込み2,310円)。梯社長から打診を受けた市は「地域に根ざす企業を市民に知ってもらういい機会」として協力を決め、生後2か月の赤ちゃんがいる家庭への戸別訪問の際に市職員が手渡す。

昨年の同市の新生児数は234人。同社は、いつまで配布を続けるか未定としているが、梯社長は「清らかな水に恵まれたこの土地がパシーマの生みの親。可能な限り続けたい」と話している。

※価格は2013年11月時点です。